予約後搭乗しないというケースがゼロになりました:東邦航空様

対談者プロフィール

東邦航空株式会社
取締役営業部長 コミューター室長 髙橋 一郎 様
営業部営業一課 コミューター室 次長 藤塚 尚美 様
営業部営業一課 コミューター室 新井 良平 様
株式会社インターファクトリー
取締役 三石 祐輔(インタビュアー)

御社の事業概要について

国内では当社のみとなる、回転翼(ヘリコプター)を使用した航空機の定期便「東京愛らんどシャトル」の運営の他に、各メディアのニュース取材の空撮や、ニュースを発信する際に使用される航空機の手配など行っています。このような報道関係の取材業務がメインの事業となっています。

また、物資輸送や建築資材の運搬、山小屋へ食糧や燃料を届けるといった事業も手がけており、当社が占める割合は、国内の主要な2000m級の山ですと 85%、関東甲信越地方だと 95%になります。

「東京愛らんどシャトル」の事業概要について

もともとは、伊豆諸島の中でも”小離島”と言われている3つの島(青ヶ島・御蔵島・利島)へのアクセスが非常に悪く、生活するのにも交通の便が悪いということで、”生活支援路線”ということでスタートしたのがきっかけです。

初弾の段階では、小離島から大離島、いわゆる空港を所有しているような島々(八丈島・三宅島・大島)へ結べば、あとは本州側へ帰還できるだろうということで、当初は「島民の足」としてスタートを切りました。年間17,000人~18,000人ほどの流客数があります。

その他にも、島々を結ぶ交通手段として、船という手もありますが、乗船時間が長いため船酔いをされる方が多くいらっしゃいます。そこで、みなさん当社のヘリをご愛用いただいています。また、実際運用をしてみると、島民以外の方がご利用されるケースもあり、商用や観光目的の搭乗者は全体の約40%を占めています。

おかげさまで、「東京愛らんどシャトル」の運航開始から20年が経ち、現在無事故で運営しております。わずか9席の航空機ではありますが、30万人を突破することができました。

東邦航空株式会社 髙橋 一郎 様

東邦航空株式会社 髙橋 一郎 様

ヘリコプターを運航する意義は何ですか?

東京都行政区域内の住民を、いかに行政中心地と一時間以内で結ぶかが大命題となっています。当社のヘリを活用することにより、父島群島エリア(小笠原諸島)を除いた他のエリアは、一時間以内での移動が可能です。行政エリア内の移動時間の短縮を実現したということは、この命題を一つ果たしたということになります。

また、国内にある定期固定翼(航空機)に対して、当社は回転翼(ヘリコプター)での定期便を運航しています。海外では、香港-マカオ間を結んでいるような定期便や、北欧ではオフショアなどの事例を多く目にします。

このように、日本国内では発達が遅れている中、1つの代表的なスタイルとなっておりますので、たいへん大きな意義を持っていると感じています。また、今後のオリンピックに向けて発展性があるのではないかと思います。

予約システム構築の経緯を教えてください

当社は、ヘリでの輸送ですから、お客様の数も飛行機に比べると少ないです。そんな中、これまでご理解をいただきながら手書きでの予約を行っていましたが、その他の航空会社との予約・発券システムが異なるため、「飛行機の時はこうだったのに…」というようなとまどいに繋がることが多くなってきました。

近年、航空機利用が一般化してきましたので、スタイルを同一化したほうがお客様の理解が早いだろう、と考えたことがきっかけです。

「ebisumart」「インターファクトリー」を知ったきっかけは何ですか?

EC事業というのは初の挑戦でしたので、知らないことだらけでのスタートでした。その中で、お付き合いのある決済代行会社様から「インターファクトリー」の「ebisumart」をご紹介いただきました。

「ebisumart」を採用した理由は何ですか?

複数社検討した中で、一番魅力的だと思った点は、物販で培ってきたSaaS型の土台があり、そこに対して「東京愛らんどシャトル」の業務にあったカスタマイズが出来るという点でした。カスタマイズに対しての費用が抑えられる点や、ゼロからの構築ではないためもともと持っているECへの知識等々信用性が高いと判断し、「ebisumart」を採用しました。

スタッフの対応はいかがでしたか?

ECに対してほとんど何もわからない状態でのスタートでしたが、一から丁寧に解説していただけたこと、細かな詰めをする段階でもアドバイスをいただけたので、たいへん助かりました。何か問題が起きたときや、細かな不明点が出てしまった場合も、専任のサポートスタッフの方が迅速な対応をしてくださるので非常にありがたいですし、安心感があります

東邦航空株式会社 藤塚 尚美 様

東邦航空株式会社 藤塚 尚美 様

導入後の効果はありましたか?

航空機利用が一般化する中で、今回搭乗券の予約・発券の仕組みをシステム化できたことはたいへん大きな意義があると思います。
手書きによる誤記入の減少、今後の路線の拡張・機種の変更等にも対応できる基本的スキーム、そして「搭乗券を購入した方は必ず搭乗する」というスタイルを構築することができました。今回、「予約後3日以内に搭乗券を購入する」という仕組みになった結果、“予約はしたけど搭乗しない”というケースがゼロになりました

また、ご利用者の利便性の向上にも繋ぐことができました。ご利用者は必ずしも島民だけではありませんし、実際は40%程度の方が商用で搭乗されており、その方たちは仕事の合間を縫って予約してくださいます。

インターネット上で予約できる仕組みになったおかげで、ライフスタイルに合わせて予約できるようになったことは大きなメリットだと思います

今後の展望について

チャーター便を価格決めのパッケージにしてWebで販売しようという施策の検討をスタートしたところです。
そして、東京オリンピックに向けて、都市間での輸送や、関東エリア、・会場エリアでの輸送など対策を検討しなければなりません。

東邦航空株式会社様、お忙しい中ありがとうございました。
(取材日:2014年3月)

会社概要

社名:東邦航空株式会社
本社:東京都江東区
事業:航空運送事業等
創業:1960年7月

運営サイト

サイト名:東京愛らんどシャトル -予約・空席照会・運航情報-
URL:http://tohoair-tal.jp/
島民の貴重な交通手段として愛される伊豆諸島6島間を結ぶヘリコミューター「東京愛らんどシャトル」の予約管理システムです。 搭乗に関わる一連の処理をWEB上で一元管理できる仕組みを構築いたしました。電話予約に加えWebでの予約が可能になり、利用者のライフスタイルに合わせた予約が可能です。



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ABOUTこの記事をかいた人

三石 祐輔(インタビュアー)

2011年9月、株式会社インターファクトリーに入社。 「ebisumart」の広報・マーケティングとアライアンス推進業務を担当。 2013年1月、株式会社インターファクトリー取締役に就任。 現在は事業戦略チーム・パートナー戦略チーム・マーケティングコミュニケーションチーム・セールスチームを統括。