デイトナインターナショナルに聞く、新しく導入するEC決済手段の選び方

私たちのライフスタイルにネット通販が浸透していく今、自社ECにどの決済サービスを導入すべきかという課題を抱えるEC事業者も少なくないだろう。今回、全国に30以上の実店舗を展開し、EC事業部門を拡大するアメリカンカジュアルアパレル「FREAK’S STORE」のEC部門 フリークスストア事業部の小林氏、永井氏、柳田氏とAmAZON IDを利用した決済サービスを提供するアマゾンジャパン Amazon Pay事業本部マネージャー 橘髙氏にサイトリニューアルで新しく決済手段として導入された「Amazon Pay」について話を伺った。


対談者プロフィール
株式会社デイトナインターナショナル
フリークス ストア事業部 Eコマース部
部長 小林 昌樹 氏
課長 永井 哲広 氏
EC支援チーフ 柳田 慎太郎 氏

アマゾンジャパン合同会社
Amazon Pay事業本部 営業部 マネージャー 橘髙 康浩 氏

株式会社インターファクトリー
取締役CMO 三石 祐輔(インタビュアー)

 

昨年11月にサイトリニューアルオープンした‘FREAK’S STORE’―決済方法に関して、何か変化はありましたか。

インターファクトリー 三石(以下 三石):昨年11月に公式オンラインショップがサイトリニューアルオープンし、「FREAK’S STORE」の世界観をより表現したECサイトが実現されていますが、決済方法に関して、何か変化はありましたか。

デイトナインターナショナル 小林氏(以下 小林):今までクレジットカードと代金引換だけだったECの決済方法に、今回新しくAmazon Pay・楽天Pay・GMO後払い・auかんたん決済の4つを新しく追加しました。

三石:一昔前の決済方法だと、クレジットカードや代金引換が主流でしたが、最近ではユーザーのライフスタイルに合わせてどんどん新しい決済手段がリリースされていますよね。

インターファクトリーではクレジットカード決済はもちろん、キャリア決済や後払い決済など弊社サービスサイト「対応決済会社一覧」と連携しています。数ある決済手段からID決済、後払い決済、モバイルキャリア決済を選択した理由は何でしょうか。

 

新たに4つの決済手段を導入した理由―「何が一番お客様にとって便利か」を考えたら、この4つが一番お客様の生活に沿った決済手段でした。

小林:「何が一番お客様にとって便利か」を考えた時に、この4つの決済方法が一番お客様の生活に沿った決済方法だと思い、選びました。社内で比較選定する時に、我々も日常生活でECを使う一人のユーザーとして意見を出し合いました。

楽天ポイントをすごく貯めているメンバーもいれば、日用品から食品までAmazonで購入するAmazonヘビーユーザーもいます。

家族単位の話に広げると、学生の子どもがいる家庭では、未成年の子どもはクレジットカードを持っていないために、ECサイトの買い物ではモバイルキャリア決済を選択して、携帯料金と一緒に親が支払うというケースもあるみたいです。

様々な年代のお客様を想定しながらユーザー視点の決済手段を導入しました。

三石:確かに、FREAK’S STOREのようなユーザーの年代が幅広いアパレル企業は、決済手段の取捨選択が大事ですね。今回導入したAmazon Payを提供するアマゾンジャパンの橘髙様が本日いらっしゃいますが、Amazon Payを導入して1番実感している効果はありましたか。


▲株式会社デイトナインターナショナル
フリークス ストア事業部 Eコマース部 部長 小林 昌樹 氏

 

Amazon Pay導入後の効果―FREAK’S STOREを初めて利用するお客様の購入ハードルが下がり、新規会員の獲得に貢献。

デイトナインターナショナル 柳田氏(以下 柳田):新規会員が圧倒的に獲得できているな、と感じています。以前から私たちの課題に「新規会員の獲得」を掲げており、その入り口として新規顧客を増やしていくことが必要だったのですが、Amazon Payがもつ安心性や信頼性のお陰で、サイトを初めて利用するお客様の購入ハードルがぐっと下がっているように感じます。

Amazon Pay導入後、非会員で購入するお客様が非常に増えています。これは「新規会員の獲得になってないんじゃないか」とマイナス点に捉えず、お客様が初めてのお店で買い物をするという大きな第一ステップクリアの実感値だと考えています。


▲株式会社デイトナインターナショナル
フリークス ストア事業部 Eコマース部
EC支援チーフ 柳田 慎太郎 氏

更に、「新規会員登録」の機能を活用するとAmazon Payをきっかけにご購入いただいたお客様が、Amazon IDに登録されている情報から簡単にFREAK’S STOREの会員登録もできるので、新規会員獲得のメリットも感じています。


▲Amazon IDでログインした購入画面から
FREAK’S STORE会員の登録が可能。
住所などの個人情報を入力せずに最低限の情報で登録ができる。
(FREAK’S STOREサイトより引用)

アマゾンジャパン合同会社 橘髙氏(以下 橘髙):有り難いお言葉、ありがとうございます。アパレルのような嗜好品に近い商品は、やはり本店サイトでじっくりと購買体験を楽しみたいというお客様も多いと思います。

ただ、お客様にとって初めて訪れたサイトが会員登録前提の買い物だと、個人情報やクレジットカード情報を入力しなければならないというハードルがどうしても出てきてしまいます。その部分を克服できる一つのツールとして、Amazon Payはお役に立てると思っています。

 

ユーザー目線で考える、Amazon Payの魅力とは―アマゾンの持つ圧倒的なアクティブユーザーの母数

三石:今、多くの決済方法が出てきていますが、Amazon Payの魅力って何でしょうか。

小林:率直に言うとやはり、圧倒的な「アクティブユーザーの母数」ですね。Amazonアカウントを持つ人は、日常生活にネット通販を上手く取り込んでいる人が多いと感じますし、それが購入のハードルを大幅に下げる要因だと思っています。

セキュリティ面でも安心感があり、これまでは、私自身ひとりのECユーザーとして、様々な決済方法を使ってこなかったんですが、今回Amazon Pay導入をきっかけに日常でも色々な決済を使用するようになりました。

新しい決済サービスを利用することに対して、恐れのようなハードルがあったのですが、今後はEC事業者としてもユーザーとしても共存していかないといけない時代になったんだな、と感じます。

橘髙:セキュリティ面に関しては、一番投資している部分ですね。国内だけでなく、グローバルポリシーとして共有し、リアルタイムで不正検知を実施しています。

よくファッションEC企業様とお話をさせていただく中で、導入ハードルの1つとして「自社開発の負担が大きい」と伺います。
Amazon Payとebisumartはパートナー提携を結び、標準実装が完了しているのですが、導入工数はいかがでしたでしょうか。


▲アマゾンジャパン合同会社
Amazon Pay事業本部 営業部 マネージャー
橘髙 康浩 氏

ebisumartパートナーだから、最低限の工数で導入可能に

デイトナインターナショナル 永井氏(以下 永井):デザイン面とボタン配置などの導線構築面の作業だったので、テストなども合わせると約2週間程度で導入することができました。

決済ツールをどこに組み込むかは、非常に重要だと考えています。
例えば、目立たないところにAmazon Payを表示しても、CVR(コンバージョン率)に寄与しないと思っています。お客様のお買い物ストーリーの中で、どのタイミングに有効なお支払い方法をご提示できるかが、私たちが期待するCVRの改善に繋がってくると考えています。


▲FREAK’S STOREのカート画面
ユーザーは会員登録/非会員購入/AmazonIDログインの
3つの購入方法から選択できる。

(FREAK’S STOREサイトより引用)

また、Amazon アカウントでログインをしても別ページに推移せず、サイトのデザインに溶け込ませることができるので、お客様が違和感なくお買い物を続けられることもメリットだと感じています。


▲株式会社デイトナインターナショナル
フリークス ストア事業部 Eコマース部 課長 永井 哲広 氏

 

今度の展開―ECサイトがお客様と店舗の架け橋になるよう、シームレスで丁寧な購買環境を提供しつづけたい。

三石:最後に、今後の決済方法に対する課題や、私たちECシステムサポート側への期待を教えてください。

柳田:私たちのサービスポリシーとして「お客様がストレスなく買い物できる環境作り」をEC部門でも実店舗でも大切にしています。今回のリニューアルで新しい決済手段を追加した結果、CVRも非常に上がり、お客様アンケートからも今まで多く頂いていた「決済手段への不満」がほとんど0に近い数値となりました。

引き続きオムニチャネルを進めていきますが、決済方法の観点から見ても、お客様にとってよりシームレスなお買い物をご提供したいと思っています。

ネットではもちろん、実店舗でも同じペイ決済を利用することができたり、お客様がなるべく面倒な購入手続をしなくても済むようにワンタッチ決済ができたりと、とにかくECサイトがお客様視点で店舗との懸け橋になれたらいいと思っています。

橘髙:私たちも最終的に、店舗とECを全てコネクトしていく世界を目指していきたいと思っています。

Amazon Payを導入している店舗事例の中に、商材が重くてお客様が持って帰るのが大変という事業者様の声をいただき、店舗の商品に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取ると、自社ECサイトに送客し、すぐにAmazon Payで購入ができる仕組みを実現しました。ぜひ、これからも自社ECサイトの売上拡大にAmazon Payを活用していただきたいと思っています。

三石:確かに、FREAK’S STOREの店舗はデイトナインターナショナルの世界観を非常に体現していて、スタッフの方と話しながら、洋服を選びたいと思われるユーザーも多いと思います。「通りすがりで入ったら可愛い服を見つけたけど、次の予定があるからショッピングバックを持ち歩けない…。」といったニーズにもECサイトを活用すれば、解決できるかもしれませんね。

ECシステムをサポートする立場として、引き続きお役に立てるようサービス改善していきます。

 

デイトナインターナショナル様
お忙しい中、ありがとうございました。
(取材日:2018年6月)

 

PROFILE
ebisumart事業者

株式会社デイトナインターナショナル
創業:1986年10月
本社:東京都渋谷区
運営サイト:FREAK’S STORE(フリークス ストア)
URL:https://www.freaksstore.com/

ebisumartパートナー

アマゾンジャパン合同会社
設立:2000年7月
本社:東京都目黒区
提供サービス:Amazon Pay
URL:https://pay.amazon.com/jp

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