サイトリニューアル後自社EC売上200%増―「FREAK’S STORE」がebisumartを利用して感じたメリット


パッケージやフルスクラッチを使用するECシステムの多くは、システムの陳腐化により3~5年でフルリニューアルを行わなければならないため、EC事業者にとって莫大なコストと工数が必要となる。今回は、ebisumartユーザー企業となり約5年が経過し、昨年11月にはebisumartの基盤を活用しながらサイトリニューアルを行った「FREAK’S STORE(フリークス ストア)を運営する株式会社デイトナインターナショナル フリークス ストア事業部の皆さまにクラウドシステムを使い続けるメリットを伺った。

 

<対談者プロフィール>
株式会社デイトナインターナショナル
フリークス ストア事業部 Eコマース部
部長 小林 昌樹 様
課長 永井 哲広 様
EC支援チーフ 柳田 慎太郎 様

株式会社インターファクトリー
取締役 CMO 三石 祐輔(インタビュアー)

「FREAK’S STORE ONLINE」の役割

インターファクトリー 三石(以下、三石):
初めてebisumartでリプレイスしていただいてから、早いもので約5年が経過しています。昨年11月にはサイトリニューアルが行われ、より「FREAK’S STORE」の世界観を表現したECサイトが実現されていますが、御社におけるEC事業の役割やEC化率について教えてください。

デイトナインターナショナル 小林様(以下、小林様):
デイトナインターナショナルが2006年にEコマース事業を本格的に立ち上げて以来、急速なマーケットやEC業界の変化に柔軟に対応してきました。

EC立ち上げ当初は、「FREAK’S STORE」の出店地域に住むお客様にしかリーチ出来ないという課題を解決するため、「FREAK’S STORE ONLINE」を開業しました。

その後ZOZOTOWNへの出店など、フリークス ストア部門の中でEコマース部の存在が大きくなるにつれて、「ブランドと顧客との接点の拡大」という役割だけにはとどまらず、EC事業として会社の柱となるよう、収益性が高い事業としての役割を担うようになりました。現在のEC化率は約40%まで成長し、引き続き伸ばしていく方針です。

 ▲デイトナインターナショナル
フリークス ストア事業部
Eコマース部 部長 小林 昌樹 様

実店舗とEC、どちらを優先順位に置いているのか

小林様:リアルとネットに優先順位をつけてどちらを強化していきたい、などは考えていません。「FREAK’S STORE」は現在、実店舗とEC店舗のみで運営しています。

実店舗は実店舗で商圏が決まっており、そこの立地に出店する意味合いを持っているというように、それぞれに強み弱みがあると考えているので、「FREAK’S STORE事業」全体として両方伸ばしていき、ある意味「貪欲」な姿勢で考えています。

例えば、「オムニチャネル」や「ニューリテール」という言葉があるように、EC店舗で獲得したデータやテクノロジーを実店舗に還元し、店舗とEC関係なくあらゆる接点でお客様にアプローチしていく必要があると考えています。

というのも、今アパレル事業者としての課題である「アパレル販売員が作業化していて、疲弊している」というケースは実際に発生しており、どのアパレル事業者も課題に感じていると思います。

ECシステムのテクノロジーやデータを実店舗と融合させることができれば、更にお客様と接点をもてる店舗作りが出来、現場改善にもつながるのではないでしょうか。

ebisumartの総合評価

デイトナインターナショナル 永井様(以下、永井様):
カスタマイズができるASPというイメージで、保守管理やサービスのアップデートに人員を割けないが、データ連携やカスタマイズは行いたいという会社にとっては非常にありがたいサービスです。

特にebisumartの拡張性という魅力を非常に感じており、会員データの連携やアプリとの商品データ連携などはカスタマイズによって実装することが出来ました。

最近では、パートナーの満足度向上を追求する新しい部署も発足されたことで、エンドユーザーへのサービスだけではなく、今後はバックオフィス周りの進化も期待しています。

    <ebisumartを利用して感じたメリット>

  • 常に最新の機能を利用可能
  • サーバーの安定稼働
  • 外部サービスとの標準連携が豊富
  • 多数の担当者による充実したサポート体制


▲デイトナインターナショナル
フリークス ストア事業部
Eコマース部 課長 永井 哲広 様

 

デイトナインターナショナル 柳田様(以下、柳田様):

昨年11月のサイトリニューアルを機に、実店舗とECの会員サービスの統合とブランドサイトとECサイトの統合を実現することができました。

特に実店舗とECの会員サービスの統合では、ebisumartの会員登録基盤を元に作成していたため迅速に対応することができたことは、非常にメリットを感じています。

ブランドサイトとECサイトの統合では、分散していたアクセス数が1つに統合になったことが大きなメリットですが、これに耐えることができるebisumartのサーバー供給という点で、何も心配する点がなかったところが、非常に助かっています。

リニューアル後も何度かメンテナンスを行っているのですが、セキュリティ面や稼働面で大きなトラブルがないところにも信頼をおいています。

 


▲昨年11月にリニューアルされた
「FREAK’S STORE ONLINE(フリークス ストア オンライン)」
ブランドサイトとオンラインショップが統合され、店舗イベントや商品情報、
ブログやスタイリングなどが集約されている。

 

サイトリニューアル後の導入効果―自社EC売上が約200%増加

三石:サイトリニューアルをして約半年が経ちましたが、効果はありましたか。
柳田様:自社ECサイトの売上が約200%増加しています。

特にCVR(コンバージョン率)の部分は、「維持」を想定していたのですが、実際は来店よりもCVRが非常に高くなっています。
これは、システム裏側の設計とそれに対応できるebisumart元々のデフォルトサービス、実現したカスタマイズ機能を含めた総合的なものが寄与されたためだと感じています。

 


▲デイトナインターナショナル
フリークス ストア事業部 Eコマース部
EC支援チーフ 柳田 慎太郎 様

 

今後の展開―お客様がストレスなく買い物できる環境を作る

小林様:会社全体で見ると基幹システムを整理し、様々なデータの取り込みや掃き出しをECシステムと連携していきたいと考えています。
そうすることによって、マーケティングの質も改善しお客様へのアプローチも多様にできるでしょう。

私たちのサービスポリシーとして、「お客様がストレスなく買い物できる環境作り」をEC部門でも実店舗でも大切にしています。

どの業界にも通ずることだと思うのですが、お客様が限られた時間を使って来店していただいた時に、顧客対応で不愉快な思いをさせてしまうケースがあれば、対策を講じていくと思います。

ECサイト上であれば画面の見やすさや決済方法の不便等がこの課題になると思いますが、、そのような様々な原因を少しずつ確実に解消していき、お客様にとってお買い物しやすい環境を作ることが店舗を持つ私たちにとって理想の姿だと思っています。

 

デイトナインターナショナル様、
お忙しい中誠にありがとうございました。
(取材日:2018年6月)

過去記事:
AmazonPay3社特別対談|デイトナインターナショナル「FREAK’S STORE」に聞く、新しく導入するEC決済手段の選び方
(2018年7月12日掲載)

 

PROFILE

会社名:株式会社デイトナインターナショナル
創業:1986年10月
本社:東京都渋谷区

SITE PROFILE

Daytona Park
https://www.daytona-park.com/

株式会社デイトナ・インターナショナル様が運営する、ファッションECモール「Daytona Park」です。自社ブランド「FREAK’S STORE」だけでなく、社外ブランドも含めて店舗とオンラインストアの両方に出店ができるOMOプラットフォームです。これまでの属性やキーワード検索の他、サステナブルアイテムや画像検索などユーザーフレンドリーなデザインが特徴です。

 

「ebisumart」について
提供会社:株式会社インターファクトリー
https://www.ebisumart.com

「ebisumart」はECパッケージとASPの両システムのメリットを兼ね備えており、常に最新・最適化されたクラウドコマースプラットフォームです。
サイトリニューアルやオムニチャネル、BtoB-ECなど、業界業種問わず累計700サイト以上の構築実績があり、お客様のニーズを迅速に反映しながら、EC事業の成長をお手伝いさせていただきます。


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