【世界・日本市場まとめ】世界一のECサイトAmazonを徹底解説!

Amazonは世界一のECサイトであり、Amazon Japanも日本国内で売上高が圧倒的な1位のECサイトですから、マーケティング担当者や新規事業の担当者がベンチマークにすべき企業であるのは当然なことです。

Amazonの2016年度の日本での売上高は1兆1768億円で、2016年度のECサイトの売上高ランキング2位のヨドバシカメラのECサイトの売上の10倍以上の差をつけており、今後も日本市場においてAmazonにはライバルすらいないという状況と言えます。しかし、世界市場においては中国企業のアリババとしのぎを削っており、2017年11月に総資産額を一時Amazonが抜かれることもありました。

Amazonの今後の課題は東南アジアでのシェア争いにあり、先行するアリババと激しいシェア争い行っております。本日はebisumartでマーケーティングを担当している筆者がECサイトとしてのAmazonを世界と日本の二つの視点で紹介いたします。

世界の主要国でナンバー1のAmazon

まずは下記主要国のBtoCのECサイトの取引額をご覧ください。

下記表参照先(PDFファイル):2017年版「ジェトロ世界貿易投資報告」総論編(ポイント)

中国、ロシア、ブラジルを除けばシェアナンバー1はやはりAmazonです。しかも、アメリカ・ヨーロッパなどの西側諸国の国ではシェアはほとんど1位です。

しかし、巨大な中国のECサイト市場では7位で、シェアもたった1.3%しかありません。

中国では苦戦するAmazon!シェアはたった1.7%

◆2016年度の中国ECサイトのシェア

※上記の表は下記の記事から引用しました。中国市場のECサイトのついて詳しくは下記の記事をご覧ください。

過去記事:【2017年版】中国のECサイト市場の取引額ベスト10のサイトとは?

中国は世界一の巨大市場です。その中国では「天猫(Tモール)」と「京東(JD.com)」の2大モールでシェアをほとんど握っております。中国政府は2大モールとの関係は良好であり、特に中国でのビジネスでは中国政府との関係が、成功の可否を握っておりますから、国内ECモールが優先されるのは当然でしょう。

中国人は検索エンジンでは商品検索をせずに「ショッピングモール」から商品検索を行いますから、先にシェアを奪われたAmazonは、中国市場での巻き返しは困難です。

そして「天猫(Tモール)」を運営するアリババとはAmazonは東南アジアでの激しいシェア争いを展開しております。それについては後ほど解説いたします。

Amazonは日本でも圧倒的にナンバー1のECサイト!

まず、AmazonのECサイト売上のランキングを見てみましょう。下記は2017年度に「月刊ネット販売」による売上高調査「ネット販売白書」のデータをもとにした、ネット販売売上高ベスト20です。

【下記のランキングデータの引用先】ネット担当者フォーラム:【2017年版】EC売上高ランキングまとめ――1位Amazon、2位ヨドバシ、3位スタートトゥデイ

※(*)売上高は宏文出版社推定

順位 / 事業者名 / サイト名 / 売上高(百万円)

1位 / アマゾン・ジャパン / amazon.co.jp / 1,176,800*
2位 / ヨドバシカメラ / ヨドバシ.com / 108,000
3位 / スタートトゥデイ / ZOZOTOWN / 76,393
4位 / 千趣会 / ベルメゾンネット / 73,782
5位 / Rakuten Direct / 爽快ドラッグ / 60,000*
6位 / ディノス・セシール / ディノス、セシール、イマージュネット / 58,260*
7位 / 上新電機 / Joshin ネットショッピング / 55,000*
8位 / デル / DELL / 50,000*
9位 / ジャパネットたかた / Japanet senQua / 49,840*
10位/ イトーヨーカ堂 / アイワイネット / 47,396
11位/ ファーストリテイリング / ユニクロ / 42,167
12位/ キタムラ / カメラのキタムラ ネットショップ / 40,478
13位/ アスクル / ASKUL / 39,016
14位/ ジュピターショップチャンネル / SHOP CHANNEL / 38,730*
15位/ ニッセンホールディングス / ニッセンオンライン / 35,500
16位/ ビックカメラ / ビックカメラ.COM / 35,000
17位/ マウスコンピューター / mouse / 32,615
18位/ QVCジャパン / QVC.jp / 29,430*
19位/ MOA / PREMOA / 28,935
20位/ セブン・ミールサービス / オムニ7 / 26,678*

このランキングからも1位のAmazonの売上高と2位から19位までの売上高を合計しても、Amazonには全く届きません。世界ナンバー1のECサイトのAmazonは日本においても、圧倒的なシェアを握っています。

ですから、Amazon1社の動向が世間に与えるインパクトは強く、もはや社会インフラに近い存在になっているのです。では、日本においてのライバルの「楽天」と「Amazon」はどのような違いがあるのでしょうか?

※楽天は出店形式なので上記のランキングには入っておりません。5位 のRakuten Directは「楽天」とは別物です。

日本ではAmazonと楽天はほぼ互角!

まず、先ほどの主要国のECサイトのシェアの表をもう一度見てみましょう。下記の赤枠をご覧ください。日本のショッピングモールもシェアに注目します。

この調査によると、Amazonと楽天のシェアはわずかなものです。数年前までは楽天が日本で1位でしたが、現在はAmazonに1位を奪われております。

◆日本でのショッピングモールシェア比較

1位はAmazon 20.2%
2位は楽天 20.1%
3位はYahooショッピング 8.9%

つまり、日本においては「Amazon」も「楽天」も拮抗しているのが現状です。ではAmazonと楽天の違いはなんでしょうか?違いをまとめてみました。

Amazonは「出品」で楽天は「出店」

Amazonと楽天の違いを知るには、あなたが自身が事業者と考えるのが1番理解が早まります。あなたがスニーカーを販売する会社だったと考えましょう。あなたは売上を拡大するために、ショッピングモールへの出店を考えます。

その時に候補になるのが「Amazon」と「楽天」です。

Amazonで商品を販売する場合は「出品」という形になります。
楽天は「出店」という形になります。

例えば、ナイキの人気スニーカーの「エア・ジョーダン」をAmazonで検索してみましょう。検索結果画面に大差はなく、どちらも画像一覧がでてきます。

◆Amazonで「エアジョーダン」と検索

◆楽天で「エアジョーダン」と検索

しかし、商品詳細画面の大きな違いがあります。下記をご覧ください。Amazonは全商品同じ画面で、商品のスペックや価格が見やすく、ユーザーには馴染みがありますが、楽天の商品詳細は出店する企業毎にことなるため、商品によってデザインが全くことなるために見にくい、調べにくい特徴があるのです。

◆Amazonの商品詳細ページ

Amazonはどのページをみても同じデザインで、わかりやすい。

◆楽天の商品詳細ページ

楽天は、最初に出店者の情報が出てきたり配送情報が商品よりも先に表示されるなど、出品する会社により情報が様々です。個々の会社のブランディングやマーケティングが優先されるため、わかりずらいケースがあります。

これはどちらが優れているという話ではありません。ビジネスモデルの違いが商品ページにあらわれているのです。Amazonに出店する場合は「出品」となるため、企業の特色をだせません。ユーザーからは「Amazonからの買い物」というイメージになります。

一方、楽天の場合は出店になりますから、ユーザーからは「楽天モールの中の特定企業からの買い物」というイメージになります。そのため返品対応やトラブルに関しては、楽天ではなく出店企業が対応するため、Amazonの方が安心感があります。

ただし、楽天はとにかく「ポイント」が溜まりやすいため、ポイント狙いのユーザー(主婦層など)に高い支持を得られており、Amazonと楽天のどちらかを検討する場合は、ターゲット層のITリテラシーを基準に考えると良いでしょう。

Amazonの今後の課題は東南アジア!壮絶なアリババとの世界シェア争い!

2017年11月にアリババの時価総額4700億ドル(約53兆円)がAmazonを一時、上回る出来事がありました。日本経済新聞によると、アリババは中国や東南アジアでのECサイト市場の好調を背景にした結果と伝えています。

日本掲載新聞:アリババ時価総額、アマゾン上回る 2年4カ月ぶり

この記事からもわかるように、世界のネット市場でAmazonとアリババは熾烈なシェア争いをしております。その中心舞台は東南アジアです。

Amazonはネットリテラシーの高いユーザーの多いインドネシアにおいて、最短1時間で配達するサービスの「Amazon Prime Now」の提供をはじめました。東南アジアで展開するのは初めてのことです。

しかし、ライバルのアリババは「タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム」で展開している東南アジア最大級のショッピングモールのLAZADA(ラザダ)を10億ドルで2016年に買収しており、先行を許しております。

しかも、東南アジアには中華系ユーザーが5000万人におり、アリババグループのショッピングモールには、Amazonよりも馴染みも親しみもあるでしょう。

東南アジアの多くの国では、物流が整っておりません、今後は両社が物流網を構築し、効率の良い商品の配送の仕組みを作っていくことが、シェア争いの勝者を決めることになるでしょう。

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