SEO業者の実態とその手法を解説!正しいSEO施策とは?


インターネットで集客を増やす代表的な手法はやはりSEO施策でしょう。自社のビジネスと関係のあるキーワードで、SEOで3位以内にランキングすれば、流入を一気に増やすことができます。ですからWEBで集客を行う企業がSEO業者にSEO対策を依頼することは、かつては当たり前の事でした。

しかし、2012年にGoogleが打ち出した2つの検索エンジンロジックのアップデート「ペンギンアップデート」と「パンダアップデート」以降、多くのSEO業者が廃業に追い込まれることになりました。その理由は、従来SEO対策の外部リンク中心の施策が不可能になったからです。

本日は、SEO対策を検討している事業者にSEO業者の実態や手法を解説し、現在の最新のSEO手法は、自社で内製で行うコンテンツマーケティングによるSEO施策が唯一の対策であることを、解説いたします。

このブログは筆者自身がコンテンツマーケティングによって1年でセッション数を22倍、問い合わせ数を5倍にした実績があり、また弊社はSEO対策サービスを販売しておらず、ウソや誇張を書く理由がありませんので、当ブログの情報は信用して読んでいただければと思います。

それではインターファクトリーでWEBマーケティングを行っている筆者がSEO業者について解説してまいります。

SEO業者が行うSEO対策とは?

SEO施策には、下記の二つがあります。

①内部施策
②外部施策

では順にSEO業者がよく行う手法を解説いたします。

※ちなみに今からGoogleのSEO施策が前提ですが、現在のYahooの検索エンジンはGoogleのため、Google対策イコールYahoo対策になっていることも念頭に入れて以下記事をご覧ください。

業者が行う①内部施策とは?

内部施策とは、SEO施策対象のWEBページの上部、中部、下部に対象キーワードを散りばめたり、メタタグに対策キーワードを含める対策です。この施策だけでは順位を大幅にあげることはできませんが、次に解説する外部施策を最大化させるために、必要な対策です。なぜなら外部だけでは、どんなに対策しても、上位にあがらないからです。

そのためSEO業者に、仕事を依頼すると必ず「内部施策指示書」を受け取り、その施策どおりに、ページ内にキーワードをちりばめたり、メタタグの修正が必須となります。それらの文言やテキストは全てSEO業者が考えてくれます。

業者が行う外部施策とは?

外部施策は、SEO対策ページに、外部のサイトからリンクを当てる行為です。これらは「バックリンク」と言われたり「被リンク」と言われたりします。

SEO業者はリンクを作るために自社のサーバーに、SEO外部施策用のブログやサイトを大量に作り、それらのサイトから、リンクを対象ページに送って、SEOのパワーを高める施策です。これにもノウハウがあり、一度に大量のリンクをあてると、Googleからスパムとみなされるため、

SEO業者「週に〇本のリンクをつけます」

などのGoogleにバックリンク対策とバレないように、少しずつ被リンクを増やしていくテクニックがあります。

またリンクのアンカーテキストの文言をGoogleにリンク対策と見抜かれないために、1種類ではなく、様々なアンカーテキストを用意します。例えば対象キーワードが「英会話スクール」の場合で、下記の青字がリンクだと思ってください。

「おススメの英会話スクールは」
「現在はここの学校がおススメです」

など、アンカーテキストのキーワードも「英会話スクール」だけでなく、いろんなキーワードで、リンクをつけます。これらもGoogleにバックリンク施策が見抜かれないように自然を装っているのです。

その他にも、リンク元のサイトやブログがあるサーバーの地域を全国に散らす「IP分散」と言われる手法を使って、外部リンクを貼っていきます。業者は全国のサーバーと契約したり、サーバーの地域を偽装したりして、IPの分散を実現します。(このような手法は現代ではあまり意味がありません)

2012年までは、これらの手法でSEOの上位ランキングを独占し、依頼した事業者は爆発的に売上を伸ばすことができました。しかし、キーワードが散りばめられただけの中身の薄い商業サイトがGoogleの検索結果を独占する事態を、Googleがそのままにしておくわけがありません。

2012年にGoogleが行った2つの検索エンジン対策により、SEO施策が不可能になりました。それがパンダアップデートと、ペンギンアップデートです。

パンダアップデートとは?

パンダアップデートとは、中身のない薄っぺらいコンテンツに対してペナルティを与えるものです。この対策により、中身のないコンテンツが検索ランキングの上位にランキングすることは無くなりました。

ペンギンアップデートとは?

ペンギンアップデートとは、リンクプログラム(バックリンク)に参加していると疑わしいサイトに対してペナルティを課すものです。このペナルティにひっかかると、Googleにペナルティ解除の申請をGoogleサーチコンソールから行わなくてはならず、ペナルティ解除のために、リンクを剥がして、その剥がしたリンクを一覧にしてリンクを剥がしたことを証明する申請をしなくてはなりません。

これらのアップデートにより、従来のSEO施策は不可能になりました。そして、それまでSEOを生業にしていた、SEO業者は廃業に追い込まれるか、ビジネスモデルを変更せざるを得ない状況になりましたが、しかし地方を中心に今でもSEO業者が、何もわからない事業者を騙し、効果が全くないSEO対策サービスを販売しているのです。

Googleも開発者向けの記事で、SEO業者に対しては下記のような注意喚起をしているので、以下に引用します。

注意事項
SEO 業者が有益なサービスが提供する一方で、一部の非道徳的な SEO 業者による非常に強引な宣伝や、検索エンジンの検索結果を不正操作しようとする試みが業界の信用を損なってきました。Google のガイドラインに違反する行為は、Google 検索結果におけるサイトのプレゼンスの向上に悪影響を及ぼします。場合によっては、Google のインデックスからサイトが削除されることさえあります。

SEO 業者からサイトの最適化案を提示されたら、Search Console のヘルプページ、Google 検索セントラルのブログ投稿、フォーラムの Google 公認の回答など、信頼できるソースを使用してそれらの最適化案の裏付けを取るように依頼しましょう。

引用先:Google Developers

SEO業者にSEOを依頼するのは効果がなく、リスクもある!

かつては、SEO業者に依頼することで、ターゲットキーワードを上位に持っていくことはカンタンな時代でしたが、現在ではリスクの方が高くなります。なぜなら現在でもSEO業者は、外部リンクによる手法を変えておらず、従来のバックリンクによる手法を「慎重に行っている」だけだからです。

具体的には、リンクを貼る本数を少しずつにしたり、外部リンク用のサイトやブログを作りこんで、Googleには自然に見せかけることで、Googleにバレないようにしているのです。実はバックリンクのSEOの効果は、現在も絶大です。しかし、Googleが偽装したバックリンクを見つける精度が大幅に上がったために、業者によるバックリンク対策が難しくなったのです。

なぜなら、Googleは世界中のSEO業者が作ったバックリンク用のサイトデータを持っているため、そのデータをもとにGoogleのAIやアルゴリズムによって、業者がつくるバックリンク用のサイトと、自然なリンクをほぼ完全に見分けるようになっているからです。

SEOのパワーが強いとは?
「SEOのパワーが強い」という言葉を聞いたことがあると思います。SEOのパワーとは何でしょうか?それはGoogleのクローラーが、何回自社サイトに来てくれるのか?というのことなのです。Googleのクローラーは、リンクを辿ってやってきます。ですからリンクをたくさん貼られたり、有力なサイトからリンクを貼られると、Googleのクローラーがそれだけ多くやってきます。その結果、Googleにサイトが強く認知されSEOのパワーが高くなり、検索順位が高くなりやすいのです。
※Googleサーチコンソールからクローラーがどれくらいやってくるのか?確認できます。クローラーが300以上回ってくることがあると、そのサイトのドメインがある程度強いと言えます。Googleサーチコンソールの「クロールの統計情報」の画面で確認してみてください。

筆者の知り合いにも、業界でもトップに入るバックリンクを作るのが上手いSEO業者がいましたが、彼の作ったバックリンクもGoogleは見破るようになりました。そしてペナルティーを受けたサイトは、順位が急落します。

◆順位が下落した例(6位→89位に)

ペナルティを受けるとGoogleサーチコンソールにGoogleからメッセージが送られくることもあります。そして、申請用のフォームで申請可能になります。(通常はこのフォームはありません。ペナルティが発動するとフォームが現れます。)順位を回復するためにはGoogleにペナルティ解除の申請を行う必要がありますが、このペナルティ解除はカンタンではありません。

まずはSEO業者にバックリンクを外してもらう必要がありますが、実はSEO業者は、バックリンクの作成を下請けに出すことが横行しています。

信じられないことに、バックリンクを管理できていないケースが過去に多数ありリンクを外すことができないこともありうるのです。例えばバックリンクが「アメブロ」のようなブログの場合、リンクを外すためにアメブロにログインするIDとPASSが必要ですが、IDとPASSを無くしているケースがあるのです。

もちろんGoogleは、外せないリンクがあるケースも承知しており「リンク否認ツール」というものを、Googleサーチコンソールで提供しておりますが、これがやっかいなことに申請が受理されるケースと、拒否されるケースがあるのです。やはり、リンクを外すことが一番有効な対策です。

※昨今のSEO業者はバックリンクを管理しているところがほとんどです。(ペナルティを食らう可能性があるのを業者も承知しているからです)

このように、SEO対策をSEO業者に依頼するのは、効果がないばかりか、ペナルティが解除できなければ、2度と自社ドメインでSEOランキングが浮上しなくなる大きなリスクを抱え込むことになります。

Googleスイスのサーチトレンド・アナリストのゲイリー・イリーズ氏は

Googleのシステムはこれらの金銭によって購入されたリンクや、操作されたリンクを無視することが上手くなってきている

引用先:Google: Buying Links Is Like Throwing Money Out The Window

と記事に書かれております。このことからも、SEO業者が行うSEO対策に全く意味はなく、お金を捨てるようなものなのです。

SEO業者は大手と中小の特徴は?

すでにSEO対策の効果がないことを説明しましたが、さらにSEO施策を依頼する意味がないことを解説するために、大手と中小のSEO業者の特徴をあげていきます。

テクニカルば面では大手よりも、中小の一部の業者にGoogleの検索アルゴリズムを解析を行っているプロの専門家がいる傾向があります。なぜなら彼らは昔は大手に所属していたのですが、個人で行った方が儲かるため、独立した経緯があるからです。私の知り合いのSEO業者はSEO全盛期、タワーマンションに住み、フェラーリに乗っていたほどです。

中小の一部と申したのが、それ以外のほとんどの中小のSEO会社は、もはや詐欺に近い営業で、電話営業によって、全く知識のないクライアントをみつけて、全く効果のないSEO対策を販売しているからです。

また、大手の広告代理店などはSEO対策を中小の下請けに出していることがほとんどで、結局は独立系の中小のSEO業者にたどり着きます。

下記は本当にあった話ですが、SEO業者の実態を知るのに良い例です。

「とある事業者が、Aという大手代理店とSEOの契約を結んでましたが、効果がないため解約しました。そして新しいSEO対策を、別のBという大手広告代理店に依頼したところ、じつはA社もB社も下請けのSEO業者は同じであったため、事業者は何も知らないまま、無駄に契約解除と新しい契約を行うはめになりました。」

このような事例はSEO業者界隈では、よくあります。

こういった側面からもSEO施策は、大手・中小を問わず依頼するのは意味がありません。

現在の正しいSEOとは?

では、現在の正しいSEOとは、どのような手法なのでしょうか?それはコンテンツマーケティングによるSEO施策です。例えば、このブログですが、実はEC関連の多数のキーワードで上位を独占しており、広告費をかけずに数万の自然検索の流入があります。下記のグラフをご覧ください。

◆このブログのSEO施策の効果(セッション数)

上記のグラフをみてわかるとおり、2015年の10月から5年でセッション数がなんと22倍になりました。もちろん実施したコンテンツマーケティングによる、SEO施策が効果をあげたのです。私どもはECのプラットフォーム事業を行っており、ECと関連する下記のキーワードで、SEO上位にランキングしているため、セッション数が急激に増えているのです。

◆当ブログのSEO上位の例

※2020年10月29日のランキングです

これらは一例で、その他、多くのキーワードでSEOの上位にランキングしています。これらはSEO業者に依頼したものではなく、自社で内製したコンテンツマーケティングによるものです。

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、ブログ形式のコンテンツを用意し、ユーザーが検索してきた「検索キーワード」に対して、120%の解答をコンテンツで用意して、ユーザーの満足度を高める施策です。

この施策にはバックリンク対策などの不正や、無意味なキーワードをコンテンツに散りばめることは一切行わず、コンテンツの内容の質だけで、SEO上位にあげる対策です。(業界では従来のリンク施策をブラック手法、このようなコンテンツマーケティングの手法をホワイト手法と呼ばれます)

「例えばどんな内容の記事なの?」と思われるかもしれませんが、今あなたが読んでいるこの記事もコンテンツマーケティングによる記事で、この記事の目的は「SEO業者」と検索してきたユーザーに、SEO業者の現状を伝え、ユーザーが正しいSEO対策を選択し、売上や目的を達成してもらうことに目的があり、決して弊社のサービスを押し付けるものではありません。

このように、正しく、質の高いコンテンツを提供し、ユーザーの生活の質をあげるものがコンテンツマーケティングであり、Googleを機械的に考え、GoogleをハッキングするようなSEOテクニックを駆使し、単に自社の製品サイトの露出を増やすものが、ブラックなSEO対策であり、前者と後者では考え方が異なります。

本日はSEO業者の話なので、コンテンツマーケティングの手法については詳しく触れませんがが、コンテンツマーケティングの具体的な手法については、過去の記事で取り上げているので、コンテンツマーケティングを検討する場合は、下記記事をご覧ください。ネットショップ向けの内容ではありますが、どの事業者でも同じ手法でSEO集客が可能です。

コンテンツマーケティングの行い方を解説:自社ECサイト・ネットショップの集客方法を解説

また、下記の記事もあわせて読むとよいでしょう。下記では、ドメインの考え方や、CVRを上げる方法を解説しています。

コンテンツマーケティングの具体的手法:ECサイトの商品ページに流入を増やすSEO施策

では、コンテンツマーケティングについて手法から、SEO業者に話を戻します。

要注意!効果のないコンテンツマーケティングを行う元SEO業者

2012年以降、SEO施策が不可能になったSEO業者は廃業した会社もありますが、ビジネスモデルを変えて生計をたてている業者も多いです。その中で多いのが、効果のない間違った「コンテンツマーケティング」を行う会社です。

コンテンツマーケティングで成功するには、自社で行わなくてなりません。なぜなら、自社のサービスや業界知識においては、外部より自社の方が知見に優れているため、優れたコンテンツを作ることができるからです。

ですから商品知識のない外部の業者ではコンテンツマーケティングを行うのは困難なのです。ではコンテンツマーケティングを謡っている元SEO業者とはどのような業者なのでしょうか?

元SEO業者が行うコンテンツマーケティングとは?

実はこのような業者の見分け方は非常にカンタンです。例えば下記のような営業トークをしてきます。

「優れたライターが100名以上います!」
「記事を毎月50本制作します!」

このようなことを言う業者で成果をあげることができません。しかし、クライアントはそうとも知らずに効果があるように見えてしまいます。それは業者がよく言うセリフのロングテールからの流入です。

適当なライターに記事を書かしているので、SEO上位になるような良い記事がかけるわけがありませんが、記事の文字量が多いため、いろんなキーワードから流入が少しだけ入ってくるのです。そうすると、SEO業者も

SEO業者「ロングテールからの流入が増えています!このまま記事を増やしていけば貴社の資産になります!」

などと言ってきますが、費用対効果は良くありません。またそのようなコンテンツからは、今後もロングテールからの流入が続く保証がありません。またGoogleハネムーンと呼ばれる、一時的に順位が上位に行く現象が当てはまる場合もあります。

下記の表をご覧ください。一見すると外部ライターはメリットだけのように見えますが、コンテンツマーケティングで注力すべきは一点のみ、つまりコンテンツのクオリティーだけなのです。

このように、ライターを囲い、多くの記事を書かせるやり方は、ユーザーの満足度は低く、上位ランキングしないどころか、自社の製品のブランディングを下げることにつながるため、逆効果なのです。

また2016年末に数千人の外部ライターをクラウドソーシングで使い、SEO上位を独占していた手法が問題になりましたが、Googleも対策を打ってきており、中身の薄いキュレーションサイトや、このようなライターにかかせる長文コンテンツでも、SEO上位を独占するのは不可能になりました。Googleも公式に声明を出しました。

Googleの声明:日本語検索の品質向上にむけて

このように、Google対策を行っても、短期的にしかSEO上位を維持することができないため、中長期的な施策になりえません。

SEO業者が行うドメインによるSEO施策

バックリンクの話がメインになりましたが、下記のようなドメイン施策もSEO業者がよくやる対策ですので、知識として頭にいれておいたほうがよいでしょう。

中古ドメインとは?

中古ドメインを使う方法がSEOの上位にあげる手法としてよく使われていました。中古ドメインとは、カンタンに説明しますと、例えばこのブログのドメインの「http://www.ebisumart.com」を私たちがなんらかの理由で放棄(捨てる)したとします。そうするとこのドメインを取得するのにドメイン利用代金を払っていますから、その料金の支払いを止めます。

そうすると、このドメインが空く状態になるため、他の事業者やアフィリエイターが、このドメインを取得することが可能になります。しかもこのドメインはECサイトに関して上位のドメインでしたから、次にこのドメインを取得した業者がECに関するサイトを作るなら、一定の効果が得られます。

中古ドメインを専門で取り扱う業者があり、世界中の中古ドメインを管理している会社があり、有力な中古ドメインは高く売られています。中古ドメインには、多くのサイトからリンクが張られており、それらのリンクが有効で、ドメインを復活させれば、Googleのクローラーが回ってきます。

しかし、一定の効果は認めるものの、筆者はこのような施策は良しとしません。なぜなら根底には、ユーザーのためではなく、Google対策であり、Google対策を行う限り、イタチごっことなり、その効果は限定的なものだからです。

大手企業のサブドメイン貸し、サブディレクトリー貸しの効果は一時的なもの

2020年頃から流行りだしたSEOの新たな手口が企業による、サブドメイン貸し、あるいはサブディレクトリー貸しです。この手法は、昨今E-A-T※が強いドメインというのがSEOで重要になってきております。E-A-Tとは、サイトを評価する際の3つの項目、専門性、権威性、信頼性のことです。

※参考記事:Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと

大手企業がGoogleの今のアルゴリズムを利用して、自社のサブドメインやサブディレクトリーをSEO業者や有力アフィリエイターに貸与し、そのドメインやディレクトリーでSEO対策記事を作らせるやり方です。

確かにこのやり方は、一時的には効果を発揮しまいたが、結局、2021年11月のコア・アップデートで、このやり方で順位をSEO順位を高めたECサイトの一部が順位を下げました。このようなやり方は、結局Googleとのイタチごっこですので、せっかく作ったサイトもほとんど意味のないものとなるでしょう。

参考記事:SEOの新たな問題施策「大手サイトのホスト貸し・サブディレクトリ貸し」は何が悪いのか?【SEO情報まとめ】

SEO業者に依頼して1位を獲得したが実は効果ない?

SEO業者がよく使う手なのですが、業者が自ら「SEO対策キーワード」を提案する方法です。そしてこの方法は、確かに「SEO1位」になることができますが、全く効果がありません。なぜなら、彼らの提案する対策キーワードは、そもそも検索需要のないものだからです。

次の例をご覧ください。例えばあなたの会社が美容のニキビに関するビジネスを行っていた場合ですが、キーワードの月間検索ボリュームを知るには、Googleキーワードプランナーを使います。無料で誰でも使えるツールです。このツールに①と②の二つのキーワードの検索ボリュームを調べてみました。

①キーワード「ニキビ 治し方」

月間平均検索ボリュームは1万~10万もあり、このキーワードで上位になれば、大きな集客力が見込める半面、SEOで上位になることは、とても困難であることが想像できます。なぜなら競合他社もこのページで上位をとるために努力しているからです。

一方で下記キーワードをご覧ください。

②キーワード「ニキビ 完璧に 治す」

似たようなキーワードですが、こちらの検索ボリュームは、10~100しかなく、検索する人の人数が少ないのです。ですからこのキーワードでSEO1位になるのは、難しくないのですが、トラフィックが生まれないため効果はあまりありません。

このように業者は、検索ボリュームから、SEO難易度が低いキーワードで1位になり、効果があるようにアピールしますが、実は検索ボリュームの少ないキーワードの対策は、SEOの経験があれば難しくないのです。

ですからSEO業者が提案してくるキーワードで、上位にランキングしても意味がありません。このように、SEO業者に騙されないためにも、自分たちでSEOの情報を普段から収集する必要があるのです。

SEO業者まかせにせず、自分たちでもSEOの情報を収集する!

筆者はWEBマーケティングの専門家ではあり、豊富なSEOの知識はあります。なぜならそれは、自らで情報収集と情報発信をしているからです。情報収集のポイントは情報発信も合わせて行うことで、普段から情報を意識するようになるので、さらに情報が集まりやすくなります。

SEO業者が見抜く目ためには、様々な情報ソースがありますが、下記の3つのブログやTwitterアカウントを見ることで、正しい情報を収集することが可能です。

バズ部のブログ

情報の更新は少ないですが、コンテンツマーケティングの本質的な手法とやり方を丁寧に解説しているブログです。日本で一番最初にコンテンツマーケティングを提唱したのがバズ部です。筆者も昔、バズ部のコンサルティングを受けたことがあります。

鈴木謙一氏のTwitterアカウント

最新のGoogleの動向を掴むことができます。SEO業者の最新動向SEOレポートの一次情報元はここからとられることも多いです。業界人としてはフォローは必須です。

辻正浩氏のTwitterアカウント

辻氏はSEOの神様と呼ばれており、自信のツイッターアカウントで最新の動向を発信しています。こちらもフォロー必須のアカウントです。

さらに、昨今、最も有意義で最新のSEO情報を提供しているのが下記の平氏が運営するアカウントです。筆者も非常に参考にしております。

SEO研究チャンネルのTwitterアカウント

このように、著名な情報ソースを意識するだけでも、SEO業者に頼らなくとも最新のSEO情報の知識を得ることは可能なのです。まずはご自身で情報を取得する姿勢が大切なのです。

また、SEOの内部対策については、筆者が下記の記事でもわかりやすく紹介しているので、あわせてご覧ください。

ライバルサイトに勝つための9つのSEO内部対策と成功・失敗事例

現代のSEO施策とは、自社で行うコンテンツマーケティングにあり!

コンテンツマーケティングのゴールとは、自社の売上を伸ばすことではありません。ページに訪れたユーザーの悩みを120%解決し、世の中に貢献することです。そして、その結果として、サイトのランキングが上がったり、自社製品やサービスの購入や問い合わせにつながるのです。

もちろん、WEBマーケティング担当者は、日々ノルマや数字目標がありますから、そんな青臭い志は綺麗事だと思われるでしょう。しかし、小手先のSEO施策は世界一の頭脳が集まる企業のGoogleの検索ロジックに歯が立つわけはありません。

そしてコンテンツマーケティングとは、Googleの検索ロジックを見て行うものではなく、ユーザーの満足度を追及する施策です。ですから、繰り返しますが、SEO業者にSEO施策をお願いしても、効果はありません。そして検索エンジン上で、爆発的な集客と売上増を考えるなら、記事の書き方は、私が解説してい記事が下記にあるので、そちらも合わせてご覧ください。

記事の書き方の解説:プロが教えるブログで成果を出す7つのSEOライティング術


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井幡 貴司
forUSERS株式会社 代表取締役。 株式会社インターファクトリーのWEBマーケティングシニアアドバイザーとして、ebisumartやECマーケティングの支援、多数セミナーでの講演を行う。著作には「図解 EC担当者の基礎と実務がまるごとわかる本」などあり、執筆活動にも力を入れている。