ネットショップ開業の基礎知識!失敗しないコツも徹底解説


事業規模を問わず、ネットショップを誰でも簡単に開業できる時代になりましたが、以下のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

「ネットショップを開業したいが、費用が心配……」
「ノウハウや経験が少なく、うまく運営できるか分からない」

ネットショップの開業については、あらかじめ適切なサービス選びや運営業務などについての知識を持って臨むことが大切です。ネットショップは実店舗と異なる特徴を持つので、それぞれのメリット・デメリットを把握しておくことも役立ちます。

本日の記事では、ネットショップの特徴を理解するための実店舗との比較から、開業に必要な基礎知識、失敗しないためのポイントまで、具体例を交えて解説していきます。

目次

① ネットショップと実店舗の違い
② ネットショップの開業に必要な資金
③ ネットショップの運営に必要な業務
④ ネットショップの構築方法と主なサービス
⑤ ネットショップで失敗しないための3つのポイント

ネットショップと実店舗の違い

ネットショップと実店舗では営業時間やコスト、接客方法などさまざまな違いがあります。

ネットショップの特徴

ネットショップは、いつでもどこでも購入できるショップを低予算で開業できることが大きな特徴です。手軽に始められる反面競合が多く、商品を実際に見ることができないので、これらの点はしっかりと対策を練る必要があります。

ネットショップはECサイトとも呼ばれますが、両者に大きな違いはありません。利用者側がネットショップやネット通販、制作・運営側がECサイトという名称を使う傾向にあります。これらは立場の違いによるものなので、おおむね同じ意味と捉えてよいでしょう。

◆メリット

・オンラインで24時間365日、時間に縛られずに購入してもらえる
・場所に縛られず、全国各地、海外からでも購入してもらえる
・店舗の賃料などの固定費がかからず、低予算で運営できる
・開業するのが実店舗よりも容易な場合が多く、短期間・低予算で始められる
・個人での運営も可能

◆デメリット

商品を直接手に取ることができず、写真や文章のみでの判断になるため、購入後のトラブルが起きやすい
・ネットのみでの集客になるため、認知してもらえない限り売上につながらない
・同様の商品を販売している他のネットショップとの価格競争が激しい
・賞味期限がある食料品などは、実店舗と比べて売れにくい傾向がある

実店舗の特徴

実店舗は、商品を実際に見ることができ、接客でコミュニケーションしやすいことが大きな特徴です。販売する時間帯が限られるほか、賃料がかかるなどの理由から、ネットショップと比較するとハードルは高めです。

◆メリット

・顧客と直接対面で接するため、顧客とのコミュニケーションが取りやすい
顧客が商品を直接手に取れるため、購入後の商品イメージに対して購入前との相違が少ない
・ネットショップと比べて、他店舗との価格競争になりにくい
・実店舗があるので、通りがかりなどで近隣の消費者に周知されやすい

◆デメリット

営業時間の範囲内でしか販売ができない
店舗の立地に、顧客数が影響を受けやすい
・店舗の物件探しや契約の手間もあるため、開業までに時間を要する場合が多い
・店舗の賃料や人件費などの固定費が発生する

ネットショップの開業に必要な資金

ネットショップを開業するには、さまざまなコストがかかります。あらかじめ必要な資金の目安を知っておき、必要に応じて国や地方公共団体の補助金を有効活用することをおすすめします。

ネットショップの開業に必要な資金の目安

ネットショップの開業には、利用するネットショップ構築サービスの初期費用の他、パソコンや固定電話・会計ソフトなどの設備や機器の費用・仕入れ費用などが必要です。

ショップの規模や利用するサービス、個人で開業する場合設備を所有しているかどうかによっても異なりますが、初期費用のかからないASPを利用すれば、最低10~20万円ほどで開業できます。

関連記事:ネットショップの開業に必要な資金の相場とは?

しかし、無料のサービスではできることが限られてしまうため、機能性を求めたい、独自性を出したいと思う方もいることでしょう。カスタマイズ性やデザイン性を重視する場合や、外注でゼロから構築してもらう場合(フルスクラッチ)は、高額になるケースもあります。

関連記事:大企業がフルスクラッチでECサイトを構築する3つの理由

ネットショップで使える補助金を知っておこう

ネットショップの開業には費用がかかる上、認知度が上がるまでの間は売上が伸びにくいことが予想されますが、補助金を活用することで負担を抑えることができます。

補助金には審査がありますが、返済の必要がなく、融資よりも自由度の高い使い方ができるので、ぜひ活用したい制度です。

主な補助金には「事業再構築補助金」「IT導入補助金」「小規模事業者持続化補助金」、そして、各自治体が提供する「IT補助金」があります。

※2024年度より、ネットショップ制作は「IT導入補助金」の対象外となりました。

関連記事:【2024年版】ネットショップの開業やリニューアルで申請できる補助金とは

ネットショップの運営に必要な業務

ネットショップ運営の業務は以下の2つに分けられます。それぞれの業務について見ていきましょう。

① フロント業務

フロント業務とは、「商品企画」「ネットショップ構築・制作」「仕入れ」「プロモーション」といった、商品が売れる前段階の業務のことです。

実店舗と違い、サイトを訪問してもらわないと収益につながらないネットショップにおいて、マーケティングは欠かせない要素の一つです。ネットショップのマーケティング業務には、SEO対策、リスティング広告、アフィリエイトプログラム、メールマガジン施策、ソーシャルメディア施策などがあります。

関連記事:ECサイトとは?|EC構築から楽天等のショッピングモールまで【完全解説】

② バックエンド業務

バックエンド業務とは、「受注」「在庫管理」「出荷梱包」「配送」「アフターフォロー」といった、商品が売れた後の業務のことです。

商品をお客様の手元に届けるまでの一連の流れのほか、アフターフォローや問い合わせ対応も含まれます。ルーティンワークが中心となりますが、顧客満足度や企業の信頼度に影響する重要な業務です。

フロント業務はまだショップの認知が広まっていない初期において重要ですし、バックエンド業務はネットショップの人気が出るほど負担が増すので、必要に応じて外部委託も検討しましょう。

関連記事:ネットショップ運営を効率化!運営業務の基礎から運営代行まで

ネットショップの構築方法と主なサービス

ネットショップ作成サービスを利用する代表的な構築方法と、個人事業主向けのおすすめサービスを紹介します。

ネットショップの構築方法

ネットショップを始める際には、ネットショップ作成サービスを利用するのがおすすめです。代表的な構築方法は「ASP」「ショッピングモール」「オープンソース」「パッケージ」「フルスクラッチ」が挙げられます。構築方法ごとの特長やサービスの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:ネットショップ構築サービス12選!選び方と特長を徹底比較

また、「クラウドEC」を利用する方法もあります。クラウドECとは、クラウド上のプラットフォームを用いてネットショップを構築するサービスです。

クラウドECはカスタマイズが可能で、システム連携やデザインも自由です。そしてASPのように、常にバージョンアップが自動で行われ、システムが古くなりません。またサーバの用意も不要です。

もし興味があれば、弊社のクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」の公式ページをご覧ください。

クラウドコマースプラットフォーム:ebisumartの公式ページ

個人事業主におすすめの無料サービス

無料で利用できるサービスは、個人や個人事業主に向いています。定番の「BASE」のほか、集客力に優れた「メルカリShops」、ハンドメイド商品を軸とした「minne」などがあります。

無料サービスは気軽に利用できるのがメリットですが、扱う商品によっては許可や届出が必要となるため確認が必要です。

有料サービスはデザインや機能が豊富でカスタマイズの自由度も高いですが、そのため初心者には扱いづらい部分もあります。無料サービスはシンプルで扱いやすいものが多いので、自分のスキルと相談し、適切なサービスを選定しましょう。

関連記事:無料で始められる!個人向けのネットショップおすすめサービス

ネットショップで失敗しないための3つのポイント

ネットショップを成功させるためには、在庫管理や丁寧なアフターフォローが欠かせません。ネットショップ運営に失敗しないためのポイントを以下の3点にまとめました。

① 在庫をしっかりと管理しよう

ネットショップの運営は、適切な在庫のコントロールが重要となります。余剰在庫は経営負担、在庫切れは機会損失となり、売上に直結しやすいため、在庫管理をしっかりと行う必要があります。

関連記事:ネットショップの在庫管理方法と在庫管理システムを徹底解説

また、在庫を持たずに販売できる「無在庫販売」も注目されるようになりました。在庫を持つよりも少ない予算で始めることができますが、有在庫販売とは異なる注意点も多くあります。詳細については以下の記事をご覧ください。

関連記事:ネットショップの無在庫販売の特徴や注意点と進め方

② 丁寧で迅速なメールを心掛けよう

インターネット上でやり取りが完結するネットショップの運営において、丁寧で迅速なメール対応は重要です。

メールは大きく分けて「注文完了メール」「注文確定時送信メール(注文確認メール)」「入金確認メール」「発送完了メール」「フォローメール」の5種類があります。各状況に応じた定型文やテンプレートを用意しておくと、適切な対応を迅速に行うのに役立ちます。ここで顧客の心をつかむことができれば、リピーターになってくれる可能性もあるでしょう。

関連記事:【例文付き】すぐ使えるネットショップメールテンプレート集

③ 売れないネットショップには共通点がある

主な原因として考えられるのは「集客ができていない」「コンセプトが定まっていない」「商品の魅力が伝わっていない」などです。こういった問題を解決するためには、コンセプトやターゲットを定めてSEO対策や広告での宣伝を実施し、ショップの魅力や知名度を高めていく必要があります。

関連記事:売れないネットショップの共通点と対策を徹底解説

まとめ

本記事では、ネットショップの開業に必要な基礎知識についてまとめました。ネットショップは実店舗よりもコストを抑えてスピーディに始められますが、開業前の準備や運営に必要な業務は決して少なくありません。開業にあたっては、「何が目的で、どのようなことを意識すればよいか」を把握しておくことが大切です。

個人でも始めやすい無料のサービスからデザインや機能にこだわりたい企業向けのサービスまで、価格帯もさまざま。まずは、スモールスタートから気軽に始めてみるのも一つの手です。

構築方法や運用方法に対する理解を深め、それぞれのポイントを押さえて開業することで、失敗のリスクも軽減できるでしょう。その上で、マーケティング施策の実行、見直しを繰り返しながら、ネットショップを少しずつ大きく育てていきましょう。

ネットショップの開業で悩んだら

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もちろん、ebisumartをご利用いただいていないお客様のご相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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よくある質問

Q:今売れているネットショップは?

国内ショッピングモールなら、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングが定番です。ヨドバシ.comやZOZOTOWNなどもユーザビリティを高める取り組みが評価されています。

関連記事:ネットショップ売上高ランキング「売れるサイト」の特徴とは

Q:ネットショップにおすすめの決済方法は?

商品やターゲットによって最適な決済方法は変わってきます。お客様自身で選べるよう、クレジットカード決済だけでなく、コンビニ決済や代引き決済、銀行・郵便局窓口決済、電子マネー決済など、できるだけ複数の決済方法を導入しましょう

関連記事:【徹底解説】自社ECサイトで使うべき9つの決済方法

Q:ネットショップで意識すべきセキュリティ対策は?

SSLへの対応や、お客様に安全性の高いパスワードを使用してもらうこと、定期的なセキュリティテストの実施、不正アクセスの監視などが挙げられます。特に、従業員のセキュリティ意識の向上はネットショップの構築方法や事業規模を問わず必須となります。

関連記事:EC担当も知っておくべきWebサイトのセキュリティ対策

Q:ネットショップでもインボイスを導入すべき?

消費税の新しい仕組みであるインボイスは、導入することで適切な控除を受けられるようになります。作業や負担は増えますが、取引先との信頼関係にもつながるため、検討をおすすめします。

関連記事:インボイス制度でネットショップ事業者・経営者が知っておくべきこととは?

Q:アパレル系ネットショップの注意点は?

通常の商材とは異なり、アパレル商材は季節や流行の影響を受けやすい特徴があります。業界の特徴やトレンドを押さえるのはもちろん、サイズや色などのバリエーションをそろえ、サイズ感や色合いが顧客に正確に伝わるよう意識して制作する必要があります。

関連記事:アパレル系ネットショップの基礎知識と開業方法

Q:ホームページにネットショップの機能を付けられる?

もっと手軽にネットショップを始めたいときは、ホームページに補助的にネットショップの機能を付けられるサービスを検討するのもよいでしょう。代表的なサービスに、「ペライチ」「Wix(ウィックス)」「WordPress」などがあります。

関連記事:ネットショップより手軽な「ホームページ型ネットショップ」の始め方


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ABOUT US
首藤 沙央里
2019年9月、株式会社インターファクトリーに入社。 マーケティングチームにてオウンドメディア運用を担当し、年間40本以上の記事を掲載。 社内広報、採用広報に加え、EC業界やクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」についての情報発信も行う。